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2024年6月13日

東レグループ初、廃棄物削減を目指した「アップサイクル事業」へ進出
新ブランド「TSUTSU」より第一弾プロダクト アンブレラ製品の販売開始

東レインターナショナル株式会社(本社:東京都中央区、代表取締役社長:片岡 智彦、以下「東レインターナショナル」)は、東レグループが定める「サステナビリティ・イノベーション事業」の推進を目的として、2024年6月より廃棄物削減を目指したアップサイクル事業に進出することになりました。このたび、本事業の根幹を担うアップサイクルブランド「TSUTSU(ツツ)」を立ち上げ、そのプロダクトの第一弾となるアンブレラ製品の販売を開始します。

アップサイクルの具体的な背景として、当社が請け負う縫製品を仕立てるまでの製造工程や、流通段階で発生する衣料用ナイロン6の余剰生地(ロス)を活用し、当社が企画・販売をするプロダクトの生地として転用、廃棄物の削減に努めます(上図)。
これは、アパレル製品の生産ラインを有し、かつ素材メーカーである東レと密接な関係にある東レインターナショナルだからこそ、手がけられる事業です。

第一弾プロダクトであるアンブレラ製品では、「折り畳み傘以上、長傘未満」サイズのオリジナルのデザインを開発し、軽量・高強度・高耐久であるカーボンファイバーを傘骨に採用しました。これにより、8本骨でありながら重量は約230g。さらに、傘地部分が古くなったらユーザーご自身が簡単に取り換え可能な仕様にすることで、ロングライフ性を実現しています。
(上図:シャフト部分、親骨部分等にカーボンファイバーを採用しています。)

東レグループは1926年の創業以来、素材には社会を変える力があるという信念のもと、世界が直面する「発展」と「持続可能性(サステナビリティ)」の両立をめぐるさまざまな難題に対し、革新技術・先端材料の提供によって、社会に貢献することを会社の基盤として歩んでまいりました。そうした中で、これまで以上にサステナビリティの重要性を強く認識し、2018年7月に「東レグループサステナビリティ・ビジョン」を発表しました。また、東レインターナショナルは、東レグループのサステナビリティ・ビジョンに基づき、環境に配慮した素材の積極的な活用や、ロングライフを実現する自社縫製品の企画・開発に取り組んでいます。

東レインターナショナルは、歴史ある東レの素材を最大限に活用し、これまで築いてきたサプライチェーンとその技術を活用することでプロダクトを生み出すことで、当社にしかできない廃棄物削減と、循環型社会の実現に貢献します。

以上