INTERVIEW

世界一のコストパフォーマンスを誇れる、 高品質な製品を供給したい。
アパレル製品第3部ファッションウェア課
経営学部経営学科卒
2015年度入社
CAREER 2007年 テキスタイルメーカー
2011年 繊維専門商社

東レインターナショナルに入社を決めた理由を教えてください。

大学卒業後、繊維業界の企業2社でキャリアを積んできました。その経験を基に、さらなるステップアップを目指し転職を考えました。アパレル業界は洋服が完成し販売されるまでに多くの企業や人が関わり、長い工程を経ます。その流れを川に例えられ、「川上」「川中」「川下」の三つの段階で表現されます。当社は川上のマテリアル(素材)から川中のアパレル製品まで、東レグループ内で一貫生産できる点に魅力を感じました。また面接時の柔らかい応対や温かい雰囲気にも惹かれ入社を決めました。

所属部署の役割と担当する仕事内容を教えてください。

アパレル製品第3部は、特定顧客向けのワンストップサービスを提供する部署として発足しました。その中で私は、衣料品店の全国チェーン展開でデイリーファッション(普段着)を提供するお客さまを担当し、紳士・子供向け肌着のODM(Original Design Manufacturing=商品の製造だけでなく、設計や開発なども請け負う形態)営業に従事しています。したがって、トレンドや市場ニーズを先読みし、お客さまの求めるテイストに合わせたサンプルを作成し提案。それで受注が決まれば、発注内容に基づいてテキスタイルや製造工場の選定、生産・納期管理などを一貫して手がけています。

より具体的にODM営業の取り組みを教えてください。

まず、私たちは外部リサーチを活用し、アンケート等を通じて一般消費者のニーズを把握します。具体的には、肌着に求められる素材、デザイン、機能(例:消臭、抗菌、吸水速乾性等)を調査します。このニーズに基づき、該当する機能を付加したサンプルを作成し、キャッチコピーやパッケージも含めた提案を行います。提案が採用されれば、海外での生産、納品フェーズに入り、販売開始後には売れ行きを毎週確認します。店舗で欠品しそうな商品があれば、追加発注を提案し、輸入計画の変更を行います。私たちは、素材や製品の提案にとどまらず、+αの提案を強化することで、他社からのシェア奪取を目指しています。もちろん、高品質の確保は当然のことながら、価格に反映されるコストの圧縮も重要な役割を果たしますので、生産地の選定や海上輸送等の物流においても最適化を追求しています。

印象深い取り組みを教えてください。

私が担当していたドレスシャツ(Yシャツ)で最大カテゴリーである「白無地Yシャツ」を競合から奪取できたことは、私にとって非常に印象深い取り組みでした。この商品は東レGサプライチェーンを最大限に活用した商材であり、業績面での貢献に加え、生産平準化、品質安定化も実現しました。その後、シェア率を90%以上の拡大・維持することに成功し、顧客紳士ビジネス部門仕入先ランキング1位の表彰を受けることができました。これは私にとって初めての大きな取引であり、結果的にシェアを伸ばし、当社のシャツビジネスを顧客に再確認させることはできました。この成功は、先輩方のご指導とサポートがあってこそ実現できたもので、先輩方には心から感謝しています。なので、先輩方から学んだことを後輩たちにも伝え、彼らの成長をサポートしていきたいと考えています。

仕事のやりがいは何ですか。

自分が企画開発した商品が世の中に出て、多くの消費者に支持される実感を得られたときに、やりがいを感じます。担当する衣料品店チェーンは「安心価格」を掲げており、高品質で低価格な商品で多くの消費者から支持されています。当社の技術レベルは高く、高品質を維持していますが、低価格の実現が課題です。そこが難しい部分ではありますが、高品質・低価格の実現に向けて商品を生み出していくこと自体に、仕事の楽しさや喜びを感じています。どうすればお客さまに手に取っていただけるか、そのためにどのように訴求するか、その追求が私の終わりのないミッションだと思っています。

ご自身が感じる、東レインターナショナルの強みや魅力を教えてください。

当社はメーカー商社として、自社商品および複数のメーカーと提携し、幅広い製品ラインナップを取り扱うことで、顧客の多様なニーズに対応しています。世界各地に製造拠点と販売ネットワークを持っており、グローバルな市場での取引経験と情報収集能力が強みです。職場環境においては、プロパー社員とキャリア採用者の間に壁がなく、非常に働きやすい環境が整っています。特にアパレル部門はキャリ採用者が多く、様々なバックグラウンドを持った人が集まっており、その多様性も当社の強みの一つとなっています。

今後、挑戦したいことを教えてください。

私たちが担当する衣料品店チェーンは、約300のサプライヤーから商品を仕入れています。近い将来の目標は、肌着部門の仕入先ランキングで1位になることです。さらに、全体のランキングでも現在の5位から1位へと駆け上がりたいと考えています。お客さまはコストや品質に関して常に厳しい目を持っており、競合他社が多い中で、私たちが目指すのは「世界一のコストパフォーマンスを誇る高品質な製品を供給すること」です。その熱い思いを継続し、デイリーファッションのレベルを向上させていきたいと考えています。

AFTER WORK

新型コロナ感染症でお酒を飲む機会が減り、代わりに始めた登山・ハイキングにすっかりハマっています。普段の生活とは比較にならないほど、人間としての五感がフル稼働します。また、登山中のすれ違いのあいさつ、「おはようございます」「こんにちは」「ありがとう」「頑張って」などのやり取りで、その日一日がとても素敵な一日になります。

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