INTERVIEW

上市前から携わった製品が、 最終製品として世に送り出される喜び。
電子情報材料部 情報材料課
教育学部卒
2015年度入社
CAREER 2012年 物流フォワーダー

これまでのキャリアと現在の仕事内容を教えてください。

前職の航空フォワーダーの輸出業務を通して、素材分野における日本の技術力の高さを実感し、日本の技術を海外に広めていく仕事に携わりたいと当社に転職しました。最初の配属は物流部物流課で、2018年から現部署での勤務となります。当部では、東レの電子情報材料関連の製品を取り扱っており、主に海外顧客に対しての拡販活動や貿易業務を担っています。具体的には海外拠点のスタッフと共に海外顧客対応を行うほか、輸出入に関わる国際物流や貿易取引をコントロールし、東レグループの海外ビジネスをサポートしています。

現在はどのような製品を担当しているのですか?

数多い電子情報材料の中でも東レ製「ルミリカ®」という液晶用フィルムをメインに担当しており、海外顧客との交渉や物流手配、貿易業務を行うほか、東レの関連部署と連携して、海外の液晶メーカーへの拡販活動にも力を入れています。
商品のライフサイクルが短く、納期について厳しいリードタイムが要求される電子材料業界においては、いかにタイムリーかつ安定的に顧客に製品を供給するかが重要であり、前職で培った国際物流や貿易実務に関する知識が大いに役立っています。

入社後、もっとも印象に残っている仕事、プロジェクトは?

現在担当している「ルミリカ®」は、製品開発段階から携わっている製品です。私が当部に異動した2018年時点では、商品化に向けた量産体制を進めている段階で、海外見込み客の開拓と物流体制の構築が私に課されたミッションでした。上市に向けて海外顧客へのPR活動を続け、大手液晶パネルメーカーへの新規採用に繋げることができたことは大きな自信になりました。初めて「ルミリカ®」を使用した製品を見た時には、世の中に新しい技術を送り出すことができたと実感し、感動したことを覚えています。
担当製品の物流管理という仕事は、物流フォワーダーの業務と共通点が多いですが、物流フォワーダーが依頼者の意向に応えて輸送手配を行うのに対し、当社はサプライヤーである東レとユーザーの間に立ち、双方の意図を汲みとって貿易をコントロールします。そこには緊密なコミュニケーションに基づく信頼関係の構築が不可欠であり、物流フォワーダーとの大きな違いを感じたものです。

ご自身が感じる仕事の面白さ、難しさを教えてください。

やはり自身の担当する電子材料が最終製品に組み込まれて人々の役に立っているところを見れるところですね。「ルミリカ®」も中国で液晶ディスプレイに使われており、自身の仕事の成果として実感できています。
難しさは、グローバル貿易にはつきものではありますが、やはり国ごとに違う制度や規制、商習慣に合わせた対応を求められること。とりわけ中国は化学製品に関する法令が厳しいため、細心の注意が必要です。
また近年は上海のロックダウンやロシアのウクライナ侵攻による影響で、これまで普通に運べたものが、なかなか思い通りに届けられないケースが頻発しています。そこでサプライチェーンを維持するための工夫として、今後需要増加が見込まれる地域に在庫倉庫を構える取組みを進めています。これにより、製品の供給に弾力性を持たせ、世界的な物流の混乱を一定程度カバーすることが可能になります。このようにグローバルな課題についての解決策を考え・実行することも、この仕事の難しさであり、面白みでもあります。

東レインターナショナルの社風を教えてください。

入社して感じたのは、真面目で人柄の良い人が多く、とても働きやすい職場だということです。また、ワークライフバランスを大事にされている人も多く、在宅勤務やコアレスフレックスなどの制度も充実しています。会社として「社員が働きやすい企業風土づくり」を目標にしていますので、仕事もプライベートも両方充実させたい人にはとてもいい環境だと思います。私自身もオンとオフの切り替えが大切だと考えており、休日は仕事を忘れてリフレッシュするようにしています。

AFTER WORK

最近、長野県と新潟県の県境に位置する雨飾山に登ってから、登山にハマっており、学生時代の友人と一緒に年に数度、関東近郊の山々に登っています。頂上から望む絶景は言うに及ばず、山を下りた後に浸かる温泉と、五臓六腑にしみわたるお酒までが登山の楽しみ。身も心もスッキリして週明けの業務に臨むことができます。