INTERVIEW

全世界をターゲットに、情報と情報を繋ぎ、 新たなビジネスを創出する醍醐味。
Toray International Europe GmbH出向
商学部経営学科卒
2015年入社
CAREER 外資系メーカー

東レインターナショナルに入社を決めた理由を教えてください。

前職は外資系のメーカーに勤務し、海外製品を日本国内で販売する仕事に取り組んでいました。やりがいや充実感もありましたが、いつしかグローバルなフィールドで仕事がしたいという想いが高まり、転職を決意。いくつかの転職先候補の中で、最も海外にチャレンジできるのが当社でした。前職で扱っていた商材は空圧機器や産業用印字機でしたので、化学品については門外漢でしたが、” あらゆるものづくりのベース”になるものであり、製品幅も広く、かつ全世界にビジネスがある。そこに大きな魅力と可能性を感じました。入社後に感じたのは、タスクがはっきりしている外資系と異なり、オールラウンドに仕事ができ、さまざま経験ができる環境であること。当社を選んで正解だったと思いました。

入社後、印象に残っている仕事を教えてください。

ケミカル部ファインケミカル課に配属され、主にインド、中国の農薬中間体メーカーのお客様に、農薬原料や溶媒を販売する仕事に携わっていた時のことです。農薬原料を扱う難しさは、世界中で農薬の需給に大きな波があることで、干ばつによって農薬の使用が一気に減り、価格が半分近くになってしまったことがありました。しかし、今振り返ると干ばつやそれに伴う在庫調整などが要因で農薬原料の市況が大きく下がって売れなかった時こそ、一番勉強になった経験でした。なんとか販売を拡大しようと実行したのは、既存のお客様だけでなく、世界中の新しいお客様に積極的に会いに行ったこと。世界中のメーカーが集まるアメリカの展示会にも行きましたし、ヨーロッパに行き農薬メーカーから情報を得ることで販売の糸口を見つけたり。そんな中、関係性を構築したお客様と農薬原料以外のビジネスを創出することもできました。市況好調時は既存のお客様の対応が手一杯で、なかなか新しいことにチャレンジできないものです。苦境に活路を見出すための行動を通してネットワークが広がり、多くの知見を得ることができました。

全世界にビジネスがあることを肌で感じることができたのですね?

前職に比べると、自分の世界が飛躍的に広がりました。製品担当ということで、その製品に需要があれば世界中どこにでも行けるのですから。当社の強みは、東レのしっかりした製品が販売のベースにあり、数多くのお客様と商談を行うことができること。そんな中でいろんな情報が集まってきます。それらの情報と情報を繋いで、需要家と供給者を結びつけることで、新たなビジネスを自分なりに探していくことができるところに醍醐味があります。

入社6年目からはシーラントの原料の担当になられたそうですね?

はい。ミッションは、ヨーロッパのシーラントメーカーのお客様に、世界の中でも競争優位性のある東レのシーラント原料「チオコールLP○R」を販売することでした。農薬原料のビジネスとの違いは、シーラントメーカー上位3社で全世界売上の7〜8割を占め、お客様が固定化されていること。一つの取引先を失うダメージは大きく、いかにお客様との強固な関係性を継続していくかがビジネスのポイントです。そこでの面白さは業界について深く知ることができること。業界全体の方向性をウォッチし、「次はどういう手を打っていくか」、知恵を絞りながら、ビジネスの拡大を目指しました。

ヨーロッパ出向の経緯と、現在の仕事内容を教えてください。 

入社後、農薬原料、溶媒、シーラント原料を扱ってきて、当社のファインケミカルの主力製品の全てを理解したタイミングで、ヨーロッパ出向(ドイツ・フランクフルト)が決まりました。出向先の事業拠点は、ヨーロッパのお客様向けの最前線の窓口。お客様とのビジネスの状況や関連する鮮度の高い情報などを吸い取って国内メンバーへフィードバックすると共に、お客様に対して当社の情報を提供し、農薬原料、溶媒、シーラント原料はじめ、ファインケミカルのあらゆる商材の販売拡大を目指していくのがミッションです。

今後、チャレンジしたいこと教えてください。

まだ出向して2か月目。まずはヨーロッパのビジネスをしっかり固めた上で、この地を拠点に全世界にビジネスを広げていきたいと思っています。要は日本国内でも全世界のビジネスをつくることができたように、ヨーロッパでも同じことがしてみたいですね。例えば、ヨーロッパのメーカーの原料を見つけてきて、日本に輸入したり、また、中東やアフリカに足を伸ばしてビジネスを見つけたり。アイデアはいくらでも出てきます。どんどん活動を広げて、その中で自分が新たにつくったビジネスをヨーロッパに残したいですね。

AFTER WORK

元々料理が好きで、フランクフルトでも現地のスーパーで食材を買ってきて自炊しています。驚いたのは、鶏肉なら一羽丸ごとと肉のサイズが大きいこと。肉を部位ごとに捌いたり、骨で出汁を取ったりと、日本ではやらない調理法を楽しんでいます。実は近々、妻と3歳の娘が来独し一緒に暮らすことに。落ち着いたら、家族とヨーロッパ各国を旅行したいですね。