INTERVIEW

ベトナム子会社の管理業務を一手に担う。 グローバルな環境が成長を促していく。
Toray International Vietnam Co., Ltd. (TIVN)
管理部 部長
社会学部社会福祉学科卒
2012年度入社
CAREER 2004年 ベビー用品小売業
2006年 公認会計士資格取得のため会計専門学校通学
2007年 監査法人

東レインターナショナルに入社を決めた理由を教えてください。

海外で勤務したいという希望があり、当社はそのチャンスがあると感じて興味を持ちました。さらに、自身の強みである会計の知見を活かせる経理部での募集でもあったため選考に臨みました。就職試験を受けた他社より選考のスピードが速く、早々に管理部門長の面接を受けることになりましたが、そこでの対話が入社の決め手になったと思います。私の海外で働きたいという意向を受け入れてくれたこと、さらにこれから管理部門は外へ発信すべきという話にも共感。そして面接を通じて感じた人の良さが入社の決め手になりました。

いつからベトナムに赴任し、現在どのような役割を担っているのですか?

2022年5月、管理部長としてベトナム・ホーチミン市にある東レ・インターナショナル・ベトナムに赴任。入社時に希望していた念願の海外赴任が実現しました。マネジメントは初めての経験であり、仕事の幅も大きく広がりました。それまで日本では主に経理の業務に携わっていましたが、ベトナムでは、経理に加え人事・総務、物流業務の統括、ローカルスタッフの育成、社内損益管理の高度化、各種規定類の整備、社長と協働して行う経営管理分析等多岐にわたります。さらに、2022年から操業を開始したクワンガイ省にある支店工場の運営支援も重要な役割です。

幅広い業務を担当していますが、特に注力している業務を教えてください。

すべての業務に全力で取り組んでいますが、拠点運営の視点から見ると、重要な取り組みの一つがローカルマネジャーの育成です。最終的に拠点をローカルスタッフで運営するのが理想と考えていますから、その育成は課題の一つ。私が赴任するまで、たとえば経理に関する業務はローカルマネジャーが担っていました。しかしそれはルーティンで対応するもので、日本の経理業務レベルとは大きな隔絶がありました。そもそもベトナム人は国民性として保守的な傾向があり、勤勉である反面、率先して行動することはあまり見られません。主体的かつ能動的に行動するマインドチェンジを働きかけることで、拠点に新しい風を吹かせたいと思っています。

クワンガイ省の支店工場とはどのような位置付けなのですか?

ベトナム中部のクワンガイ省で操業している支店工場は、当社100%出資の縫製工場であり、当社のアパレル事業にとって、自社縫製工場を運営するというチャレンジングなビッグプロジェクトです。日本及び欧米市場向けに、アウトドアウェア関連の製品を中心に生産。同工場はベトナムにおけるマザーファクトリーという位置付けであり、現地の協力会社と連携し、サプライチェーン基盤の強化を目指しています。私自身は工場の経理管理やファイナンス等に関わっていますが、今後欧米市場の開拓を進めていくにあたって重視される、ESG(環境、社会、ガバナンス)に配慮した体制構築も、工場のマネジャー・スタッフと共に進めていく考えです。

仕事のやりがいは何ですか?

今まで培ってきた経理の知見を自身の実務では活かせるものの、それをローカルメンバーと十分に共有するには至っていません。一方で、ベトナムにはベトナムの会計基準があり、それを理解する難しさもあります。ローカルスタッフへのリスペクトを欠かさず、彼らを指導し育成していくことに難しさを痛感しますが、それらマネジメントは自身にとって新たなチャレンジでもあり、そこに仕事の面白さも感じています。したがって、ローカルスタッフの成長を感じることは、今の仕事のやりがいの一つになっています。

ご自身が感じる東レインターナショナルの魅力や社風を教えてください。

日本で勤務していたとき感じたのは、東レという親会社の堅実な文化が根付いていながら、多様性を受け入れる風土があることです。その好例の一つが、プロパーとキャリア採用の間に壁がなく、スムーズなコミュニケーションが実現していることです。人に対する対応が誠実であり、懐の深さも感じていました。ベトナム法人はベトナム人が従業員の中心であるものの、韓国や台湾、中国出身者など多国籍で運営されています。多様な価値観をそれぞれが受け入れて共有し合う文化が醸成されていると感じています。

今後、挑戦したいことを教えてください。

まずは、本店、工場ともに会計・人事業務のシステム化を推進することが、重要なテーマになっています。システムは専門外であるものの、管理部門を統括するものとして現地ベンダーと連携し、2025年度からの稼働を目指して進めています。今までエクセルなどの手作業で業務が行われており、システム化によって業務の大幅な効率化、見える化を実現したいと考えています。将来的には、ベトナム以外の海外拠点で働きたいという思いがあります。グローバルな環境で新しいことに挑戦していくことで自身の成長を促し、自分なりのキャリアを形成していきたいと思っています。

AFTER WORK

週末は妻と3人の子どもと過ごすことが多いですね。ホーチミンでの移動は車に頼りがちなので、家族で近距離は歩くようにしています。また、連休を活用して家族で、ベトナム国内や東南アジア各地に旅行に出かけています。個人的に、ベトナムに来てからマラソンを始めました。年5~6回、国内各地のマラソン大会に参加しています。

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