INTERVIEW

東レブランドへの信頼と期待が、 ビジネス創出の大きな力に。
フィルム部グローバル事業課
理学部化学科卒
2012年度入社
CAREER 2008年 化学系専門商社

東レインターナショナルに入社を決めた理由を教えてください。

大学卒業後、化学系の専門商社に勤務しました。溶媒・顔料・添加剤など原材料の営業をしながら、太陽電池のマーケティングを実施。入社1年目で太陽電池材料の新部署設立メンバーにアサインされました。チームのミッションは“新しいビジネスの創出”です。太陽電池は将来性のあるマーケットですが、川上の素材はすべて大手商社がすでに抑えており、専門商社が食い込むには需要家のニーズ発掘やサプライヤーの開拓までをも手がける必要があります。それは、まさに0から1を創り出すプロジェクトでした。最終的に米国の太陽電地メーカーからの輸入代理店権を獲得するなど、チームは一定の成果を上げることができ、商社の醍醐味も満喫しましたが、ビジネスを0から創る大変さを痛感したこともまた事実です。 メーカー商社である当社には、東レグループの製品を販売するという基盤事業があります。優れた素材を軸に様々な用途・地域へマーケティングが可能であり、ここでならワールドワイドかつ大規模にビジネスを創出できるのではないかと考えました。
まだ誰もチャレンジしていない市場を開拓できるかもしれない、という期待を胸に転職を決意しました。

所属するグローバル事業課での仕事内容について教えてください。

当課は東レグループのフィルム製品の海外向け営業・輸出販売業務を担っております。私は主に、「ルミラー® 」のアジア市場向け販売、LiB電池用途材料の販売に加え、フィルム加工品の新規提案や東レが開発した製品のマーケティングを行っています。2022年度からはフィルム部門に開発・品質保証グループを新設し、外注加工を用いたフィルム製品の製造販売も手掛けてます。当社に品質保証機能を置くことで、東レが開発した製品を当社で製造販売することが可能となり、当社の事業の幅は益々広がることになります。

新設された開発・品質保証グループとはどのような取り組みを行っているのですか?

東レが開発した抗ウイルス性能を備えた熱交換シートの事業化を、開発・品質保証グループと連携して推進しています。新型コロナウイルスの感染拡大を機に、世界的に熱交換器による換気需要が高まっており、熱交換シートは熱交換器の性能を左右する非常に重要な材料です。私は、外注加工メーカーや材料メーカーとの窓口も行いながら、欧米やアジアに対してマーケティングや営業活動を行っています。新事業推進の責任を感じながらも、新しいビジネスを立ち上げるため日々楽しく取り組んでいます。

これまでで最も印象に残っている仕事、プロジェクトは?

入社2年目に、あるアーケードゲーム機向けのフィルムを提案し、採用されたことが強く印象に残っています。このアーケードゲームは当時では珍しいフリック操作が特色で、滑りやすく、視認性の良いフィルムが求められました。また多くの人の手が触れるものだけに、張替え作業のしやすさもポイントでした。お客様との打ち合わせのなかで、満たすべき機能は明確化したものの、滑り性を重視すれば視認性が損なわれるというトレードオフの問題が立ちふさがりました。そこで私は東レ製品の中から条件に合うフィルムを選択し、加工メーカーと表面処理の試作を繰り返した上で、3つのサンプルを用意しました。相反するニーズのバランスを上手くとるという提案がハマり、採用にこぎつけることができました。私にとって初めての大きな新規取引であり、結果的に非常に高い利益率を達成したこともあって、当時の自分の力をフルに生かせた案件だと自負しています。この経験から、フィルム製品は組み合わせ次第でまだまだ新しい市場があるなと実感できました。

ご自身が感じる東レインターナショナルの強みは?

前職は独立系の商社のため、ニーズもシーズも開拓し、ゼロからビジネスを創り出すことが求められましたが、やりがいはある一方で余裕がないのも事実でした。しかし、当社には東レ製品という競争力のあるシーズがあるばかりか、「こんなことはできないか」とお客様からニーズが寄せられます。先のアーケードゲーム用フィルムも、ゲーム機筐体会社からの問い合わせが発端でした。こうした東レブランドへの信頼と期待こそが、当社の最大の強みでしょう。お客様の期待に応えるため、時には素材を組み合わせ、時には加工を行い、東レグループのノウハウやネットワークを駆使してソリューションをご提案します。当社は、メーカーとしての知識も求められますが、商社として自由度の高い提案ができることも強みです。

今後の目標を教えてください。

私自身は入社以来ずっとフィルムを担当していますが、知識も経験もまだまだ一部の分野に限られています。今後もさまざまな製品を担当して知識の幅を広げていきたいです。そして、まだ誰も気づかなかった、誰もやっていなかったことにチャレンジしていきたいと思っています。当社であれば、新しいビジネスや市場の創出という商社の醍醐味を、東レグループのバックアップのもと大きなスケールで実現し、味わえると確信しています。

AFTER WORK

父親の休日は、ふたりの子どもの相手で気付いたら過ぎ去っています。最近、5歳の息子がサッカーを始め、息子に教えるためにYoutubeで練習メニューなどの動画を見たりしています。メキメキ上達する息子を見て、エネルギーをもらっています。